振り返るといつの間に救出したのかタクトとその母親がフランの肩に腕を回した状態で力なくそこに座り込んでいた。
「家屋の火は水魔法で鎮火しておく。リースはルチルとユノくんを!」
「っわかった!」
再び剣を構えるとスペクルムで出来そうな方法を考える。
自分一人が動いたところでルチルたちを守れるかどうかわからない。
人数的にも絶対に不利だ。
この場から一歩も動かず、相手の動きを止める方法・・・・・・。
柄を握る手に力が籠る。
「一瞬でいい。上手くいってくれ。・・・・・・スペクルム!」
ずっとそこに存在していたかのようにリースの背後にはガラスのフレームに囲われた大きな鏡がふっと音もなく現れた。
皆がその物体に注目する。
鏡は煌めきを増し、途端に強い光が彼らの目を襲った。

