こんなの、絶対にーーー! 一歩前に出たところで、建物から女性の細い声が耳に入ってきた。 「タクトーー?どこへ行ったのー?」 「っ・・・」 ザノスは何かを察したようで不敵な笑みを浮かべる。 「お前の母親か」 「・・・って、めぇ」 タクトの元を離れ声のする方へ向かって行く。 片手を出すと何やら呪文を唱えはじめ、手のひらには炎が現れた。 「この私に情報を出さなかったこと、後悔するといい」