「キー?」
「そう。伝説の石、スカイ・ネイルより作り出されたとされる神器のことだよ」
リースらはその言葉に反応する。
オルトたちのようにザンスカールへ偵察に行く者たちは当然いるだろう。
既にそこまでの情報は各地へ出回っているらしい。
「ただその神器がどこを探しても見つからなくてね。君なら知っているんじゃないかと思って訪ねに来たのさ」
タクトはぐっと拳を握り締め、一度唾を飲み込んだ。
「・・・悪いが、それに関しては俺も知らなっーーー!!」
言い終わる前に、彼の体がザノスの放った一撃によって道端へと投げ出される。
「隠す必要はない。知っていることを全て話してくれればそれでいいんだよ」
ザノスは淡々と話を進め、タクトの顔の前まで来ると足を止めた。
奥歯をぎゅっと噛み締めながら地に伏せていた顔を上げ、視界はなんとか男を捉える。
「っ・・・この街に、情報を集めてる奴なんかいない。全部噂だ。俺が知っていることは他の奴らもみんな知ってる!だから、神器がどこにあるとかってのは・・・ぐあっっ!!!」
タクトの左肩に剛鉄に覆われた足が落とされる。

