「夕食、とても美味しかったです」
「お口に合ってよかったわ」
お皿を下げながらナギさんは嬉しそうに微笑んだ。
「どれもこの街で作られているんですよね。よろしければその工程や方法など、わかる範囲で教えていただけないでしょうか。今後国が発展していく上でとても参考になるかもしれないので」
「は、はあ」
「おい、フラン。ナギさん困ってるぞ」
夕食を終えたユノはぴょん、と椅子から降りるとルチルの元へ駆け寄った。
優しく頭を撫でてやるととても心地が良いのか口元を緩ませている。
「ユノは随分とあなたに懐いたようだね」
「そうみたいですね」
なんだか弟ができたみたいで可愛い。
口数はそんなに多くないけれど、感じたことはちゃんとこうやって顔に出してくれるのね。
「ユノくん、今日は私と一緒に寝ようか」
「!、うん、寝るっ」
そうしているうちに日はすっかり沈み、窓の外は暗闇に包まれていた。
その後はそれぞれ交代で入浴を済ませると部屋へ別れ、明日に備え早目に寝床に就いた。

