「ユノくんも一緒にくる?」
膝を曲げルチルはユノに目線を合わせて片手を伸ばす。
すると嬉しそうにこちらへ駆け寄り彼女の手を取った。
綺麗に均された道。
空を飛び交う鳥たち。
建物の隙間から顔を出す僅かな緑が風に揺れどこか心を掴まれる。
狩りの帰りなのか、大きな動物を担いだ人たちが称賛の声を浴びながら目の前を通り過ぎていった。
「この街はほとんど自給自足・・・なんだよな。あそこまで大きいのを仕留めてくるなんて、相当慣れてないとできないぞ」
「外交はほとんどないはずだからね。各々が得意分野を活かしながら共に生活しているんだろう。それにしても、よくここまで規模を広げたものだな」
辺りを見回しながら感心していると、ユノはルチルと繋いでいた手を離し一人の男性に駆け寄った。

