スカイ・ネイル



するとユノはようやく口をへの字に曲げ納得いかない様子で母に視線を送る。



「その・・・・・・俺たちがもし、ザンスカールを目指していると言ったらどうしますか」

「すぐにでもここを去ってほしいわ」


即答で返されるとその勢いにリースは少しだけたじろいだ。
ルチルは何言ってるのよ、と言わんばかりに視線をリースに向ける。


「・・・けど、あなた方はきっと大丈夫ね。今はうちの大事なお客様。そうだったとしても、今夜はどうぞくつろいでちょうだい」


「あ、ありがとうございます」


どんな人であろうと快適に寝泊まり出来るようにもてなすのがうちの仕事だからね、と言ってそれまでどこかよそよそしかったナギさんは初めて笑顔を見せ心から俺たちを受け入れてくれた。




その後今晩の夕食まで用意してくれることになり、日が沈むまではまだ時間があったため街を少し歩いてみることにした。

身軽になるため一度荷物を置き部屋を出ると、物陰からどこへ行くのかとリースたちを興味津々に見つめるユノの姿。