「ソティア?」 今はまだ、言う時じゃない。 「ううん。・・・きっと帰ってくるって信じてるわ」 「うん。あと、ケンにも伝えてくれると助かる」 「もちろんよ」 寂しい、って言ったら。 あなたはきっとまた優しく笑いかけてくれるんでしょうね。 ソティアは部屋を出ると城に差し込む陽の光を少し眩しそうにしながら、遠くの方で揺れる影に目を向けることなく赤髪を風に靡かせてその場を後にした。