スカイ・ネイル




「まさか、そんなことってあるの?なんて破壊力」


「そ・・・ソティア、さん?」


手を震わせながら青年のフランに見惚れていたソティアははっと我に返り恥ずかしそうに小さく縮こまった。


『成功したみたいだね』


大人であるフランと、青年のフラン。
互いに顔を合わせるとそれが自分の写し身であるという事実にまだ脳が理解に追いつかない。


「スペクルムはこんなこともできるんだな」

『言ったでしょ。鏡で出来そうなことは何でもできるって』


「だけど、この国の人たちの中には子供の頃のフランさんの顔を覚えている人もいるんじゃないかしら?それはそれで見つかったらまずいんじゃ・・・」


「この国では、ね」


青年のフランが口を開く。


「ここを出てしまえば問題はないだろう。・・・・・・この写し身は、信用していいんだよね?」


元の自分の姿である写し身に目をやると、彼は口角を緩め縦に頷いた。