話を聞き終え目を瞑り、しばらく考え込んだ後またゆっくりとフランは瞼を持ち上げた。
「やはり、そこに行く必要がありそうだね」
「っ!ザンスカールへ行かれるおつもりですか」
それまで緊張感で張り詰めていた頬を糸が途切れたかのように緩ませると眉を落とし彼を見上げた。
「僕がそんなにひ弱に見える?」
「とっ、とんでもございません!そんなつもりではっ・・・」
あたふたするオルトを見て思わず笑いを溢しつつ彼を安心させるように優しい口調で話を続ける。
「冗談だよ。・・・大丈夫。僕はザンスカールの人たちに制裁も与えさせないし、その男と話すこともきっとできる」
「それって・・・・・・」
そこまで言いかけるとリースの中から飛び出すように半透明の人らしきものが姿を現した。

