「・・・・・・構わないですよ、話しても」
それまで作業を続けていたレグは手を止め、口を噤んでいたフランにそう告げる。
「・・・栄養剤だよ。もうずっと、寝たきりでね」
「寝たきり・・・・・・?」
ソティアさんはもちろん全てを知っているようで黙って話を聞いている。
「それは、僕の母親のなんだ。・・・何年も目を覚まさなくて。本人は望んでいないのかもしれないけれど・・・、僕の要望でこの城で延命治療させてもらってて」
この手の話は慣れているのか、それとも作り笑顔なのか。
レグは淡々と話す。
想像もしていなかった理由になんて返していいのかわからず口が開きかけたままになる。

