「なあに、悩み事?」 「あ、いえ。フランさんを探してて」 ああ、フランね。と言い、通りの先にある部屋を指差す。 「彼ならいつもの仕事場にいるわ。一緒に行きましょうか」 「ありがとうございます」 「んーじゃ、俺は行くな。またな」 軽く頭を下げ、ソティアさんが先を行こうとしたところを一度引き止める。 不思議そうにこちらに振り返ると俺はもう一つ渡さなければならなかった物を腰辺りから取り出すと彼女に手渡した。