鏡は相当頑丈なのかびくともせずに水を捉えると勢いそのままに跳ね返す。
ニィがそれに気付いた時には既に彼女の視界を水が覆っていたのだが、それを打ち消すかのように猛火の炎が辺りを一気に灼熱の色に染めた。
「そのくらいにしといてくれないか」
召喚獣を守るようにして現れたのは、主であるジェオルジ。
彼は確か、フランさんとやり合っていたはずじゃ・・・・・・っ!
目の前の出来事に気を取られているうちに何かが頬を切り裂き痛みが走る。
足元を見るとどこから飛んできたのか小型ナイフがそこに転がっていた。
「呪文は必要ないが認識しないと発動しないみてぇだな」
「ライア、無駄な行動は控えろと言っただろう」
「何でさっきのはよくて今のはダメなんだよー」
むくれるライアを他所に、ジェオルジはリースの前まで来て手を差し出した。

