ガラスのようなフレームに囲われているそれは宙に浮いたまま、俺を守るようにしてそこに存在していた。
「やっとおでましか」
これが・・・・・・神器。
スペクルムーーー。
『いい?リース。よく聞いて。この鏡は君の意思によって動かすこともできるし、実体をなくすこともできる。君の思う鏡でできることはきっと全部可能だよ!』
は・・・、何言ってんだ。
『いつも魔法を使う時みたいにイメージするんだ!』
後頭部あたりから語りかけてくる声に少々呆れながらも、ゆっくりと鞘から剣を引き抜く。
「・・・んとに、いつも説明が足りてないんだよ」
俺の意思によって鏡の実体が消え、同時に召喚獣との距離を詰めるために勢いよく飛び出した。

