「ニィ」
主であるジェオルジに呼ばれ、耳をパタつかせた召喚獣は察したかのようにフランに弓矢を向ける。
「目当ての物を入手したらすぐに退散する。なんせ俺らは盗賊だからね。無意味な命にまで手はかけたくないんだ」
左手を差し出すと、熱気とともに炎が現れた。
フランより一回りくらい歳が上だろうか。
どこか落ち着いていて余裕のある様は逆に恐怖心をも掻き立てる。
「・・・っ」
「・・・返答はなし、か」
しょうがない、と息を吐くと手のひらで揺らめいていた炎が一気に威力を増す。
同時にニィの手から矢が放たれ、フランはそれに反応し剣で二つに切り裂いていく。
しかし今度は大量の光の矢が次々に生成され容赦無く彼らを襲う。

