「っ・・・」
「話が通じねーなあ。あんたならすんなり受け入れてくれるかと思ってたけど。これ以上犠牲は出したくねぇんじゃねーの?」
そう言って空いていたもう片方の手でダガーを取り出し、こちらの焦りを誘うかのようにチラつかせる。
「・・・彼は、ここにはいない」
「は?わっかんねー奴だな。この国のどっかにはいるんだろ。早くしねーとそこの部下殺っちまうぞ」
男と目が合った兵士は小さく悲鳴を上げ、肩を震わせながら後退りする。
「おい、ライア。必要のないことはするなよ」
ライアと呼ばれた男の後ろの方でその様子を見ていたもう一人が見かねたように声をかけた。
「ジェオルジ・・・、んなことわかってるよ」

