「本当なら・・・今すぐにでも殺してやりたいが。姿を現さないんじゃ"側"を傷付けるだけだ。やはりお前は幸福の女神でもなんでもない」
男はナイフを戻すとそのまま話を続けた。
「君らの中に彼らがいるってことは、やはり封印は解かれたんだろうね。・・・まだ希望は捨てたわけじゃない。だが、俺はお前を絶対に許さない。次に会った時には、必ず・・・」
そこまで言いかけると男は俺たちの前から静かに去っていった。
その後もモニアが言葉を発することはなくスーラからも反応がない。
「レイ!」
先を行こうとする彼を呼び止める。
それが意味のないことだというのはわかっていた。
自分より強いことは十分に理解しているが、それでも一人でこの地を彷徨うのはあまりにも危険すぎる。
またいきなり襲われでもしたら。

