スカイ・ネイル


「はい。いつものね。早く良くなるといいわねぇ」

「すいません、私たちこの薬が誰のために使うものなのかまでは知らなくて」

「あら、そうなの?もう随分と長く体調を崩されてる方がいるみたいで・・・あまり話さない方がよかったかしら?まあ、お大事にと伝えてくださいな」

おばさんと話している感じからしてずっとここで薬を受け取っているのだろう。
そんなに体を悪くしている人が城にいたのか?
だけどそんな話、コバルト国へ来てから一度も聞いたこともないが。

「ありがとうございました」


おばさんはにこやかな表情で見送ってくれた。

それに対し軽く会釈をしつつ俺たちは店を出る。

さて。
頼まれていた物は受け取ったが、今からどうしようか。
こういうところは初めてでどこから見て回ればいいのかさっぱりだ。

フランさんには信頼関係を・・・と言われたが、相変わらずこれといった会話はしていない。