その日、夢を見た。
水色のような透き通った髪に、人とは思えない長い耳。
女の子・・・?
いや、男の子か・・・?
人間・・・なのか?
閉じられていた目が開かれると、パチリと目が合う。
ガラスのようなその瞳は見ているだけで吸い込まれそうだ。
「僕の名はスペクルム。訳あってしばらく君の"中"に留まらせてほしいんだ」
何を言っているのだろうか。
俺の、中?
なんだ、この夢。
「これは夢じゃないよ。眠っている時に悪いけど、君にお願いしたくて」
「今、心を読んだのか?」
「ううん。僕にそんな力はないよ。君がそういう顔をしていたから言っただけ。ということで、これからよろしくね!」
「ちょっと待て、俺はまだ何もーー!」
天に向かって手を伸ばした状態で目が覚めた。
むくりと体を起こし辺りを見回す。
・・・・なんだ、やっぱり夢だったのか。

