「君にこう言うのもなんだけど、ありがたい事に僕は小さい頃から剣と魔法を上手く扱うことができてね。そのせいか周りからは妬まれ、よくいじめられたんだよ」
「フランさんが、ですか」
そう、というと目を細め遠い空を見つめる。
「その度に幼馴染のケンとソティアが助けてくれてね。その時はみんなが何故僕をそういう対象にするのかわからなかった。僕にとってはそれが普通だったから」
「・・・」
「けどね、だんだんとそれは違うって事に気が付いた。みんながみんな、同じように出来るわけじゃない。そうしたくても出来ない人だっている。僕は彼等を理解し、一緒に頑張ろうと手を伸ばした。けど、彼等は僕を理解してはくれなかった。僕はここにいない方がいいんじゃないのか、なんて考えたこともあった」
淡々と話す彼はまるで人との繋がりに思い悩む一人の子供のように見えた。
「正解は、僕にもわからない・・・」
冷たい夜風が辺りをすり抜けていく。

