急いでレイの元へ向かうと、そこには胸ぐらを掴まれて苦しそうにもがく男の姿があった。 「なっ・・・どうしたんだ!」 「す、すまん!離してくれっ!息がっ・・・!」 掴んでいた手を離すと男は力が抜けたかのように地面へと崩れ落ちた。 むせ返りながら必死に呼吸を整えている。 何の騒ぎかと眠っていたケン達も目を覚まし目尻を擦りながら俺の背後から顔を覗かせた。 「何の真似だ」 彼の瞳は昼間自分達に向けられていたものと同じだった。 警戒と憎悪、物々しく張り詰める空気。 氷のように冷たく、青いーーー。