ふう、と一呼吸し空を見上げる。
日が差していた時と変わらず辺りは静まり返っている。
もしかしたらまだどこからか俺達を見ている人がいるのかもしれない。
暗闇に包まれた今、それを認識することはできないが。
「・・・何者であるのかなんてどうでもいい」
「え?」
「この世界で生きていたところで、何の意味もない」
どこか遠くを見つめたまま、表情を変えるわけでもなくそう呟いた彼もまた抱えているものがあるようだ。
「でも俺はあの時お前が助けてくれなかったら死んでいたかもしれない。意味なくなんかないと思うけどな」
「・・・」
「俺達と一緒に旅してればお前も見つけられるんじゃないのか。その意味を」

