『スカイ・ネイルの力を使えるのは強大な魔力を持つ者か僕らの選んだ主だけ。それ以外の者は基本的に扱えないようになってるからその心配はいらないよ』
「でももしその人が強大な魔力の持ち主だったら・・・?」
『そしたらもうとっくに使ってるでしょ。封印を解かれてからもう半月はたってる。ただ、僕等の元に辿り着けないよう結界を張っていたのに辿り着けてしまった。そして封印を解いた・・・。その人が何なのか全然わかんない』
頭を抱え項垂れるスペクルムをモニアは神妙な面持ちで見つめる。
「その、もし普通の人間が無理にでも力を使おうとした時はどうなるんだ?」
『その時は命を落とすわ』
「!」
皆ハッとしたようにモニアに視線を向ける。
『でも時にはそれでも叶えたいという者もいる。あの石は本当はあってはならないものなの』
『モニア・・・』
考えてみればその石のせいで過去に悲惨な戦争が起こっていた。
自分の欲望に塗れて重要なところを見落として、ただ手に入れたいがために周りを傷付け失って。

