スカイ・ネイル



突然俺の"中"から飛び出し目の前に姿を現した彼の姿を見るのはあの夢以来だった。

完全に実体化したわけではなく体は向こうの景色が見えるほどに透き通っている。
ぎょっとした様子のルチルを余所にレイは顔色ひとつ変えない。

するとレイからも同じように半透明の人影が姿を現した。
さらりとした長い髪に美しい顔立ちの女性。
スペクルムを見るなり目を潤ませた。

『スペクルム!ごめんなさい、あの時は』

『もう気にしてないよ。それより』

スペクルムはレイの前へ行く。

『モニアから話は聞いてるよね。スカイ・ネイル封印のために君にも協力してもらうよ』

・・・ちょっと待て。

「俺はお前からまだ何も聞いてないぞ」

『あっ、そうだった!』

慌てる彼にモニアはくすくすと笑っている。
レイは深い溜め息を漏らすと改めて着いてこいとリース等を引き連れた。