くるりと方向を変えそのまま来た道を歩いて行く。
「ちょっと待っ・・・!」
ズキリと傷が痛み剣を地面へ突き刺してなんとか体制を保つが、そこから動く事が出来ない。
「リース!」
ルチルが寄り添うがまた彼女も傷を負っている。
こんな状態では国へ戻るまでに日が暮れてしまう。
ケンさんとも合流しないといけないのに。
「・・・」
その様子を見かねてかレイは再びこちらへ戻るとリースとルチルに右手を翳した。
「ルポア」
光に包まれ傷が癒えていくのがわかった。
けど、ルチルの時とは違う。
さっきまで感じていた痛みが嘘のようになくなり思わず手を閉じたり開いたりしてみる。
「傷は治した。着いてこい」
ルチルと顔を見合わせ、今度こそこちらに振り向くことがないレイの後ろをひたすらに着いて行った。

