俺が、そうしてしまっているのか。
ルチルの優しさに甘えて今までしっかり彼女の思いを受け止めたことがあっただろうか。
「言いたくないなら言わなくていい。けど、しんどい時は・・・無理、するな」
少しずつ意識が薄れていく。
抱きしめていた手が解かれ、それにルチルが気付き急いで治癒魔法を使う。
「ケリール!」
白い光に包まれ、身体中の痛みが引いていくのがわかった。
これは、レクアさんが使っていたのと同じ魔法か。
治癒魔法も使えるなんて、やっぱり遺伝なんだろうな・・・。
頭の遠くの方でそんなことを考えながら。

