「ルチルーーー!!」
やがて底が見えてきたが止まれるわけもなくそのまま体ごと地面へと打ち付けられる。
全身に鈍い痛みが走り、しばらく動けずに蹲っていると聞き馴染んだ声が上から聞こえてくる。
顔をあげると、とても心配そうにこちらを見下ろすルチルの姿があった。
「待って、今治療するわ・・・・・・!」
俺は体を起こすと彼女を強く抱きしめた。
夢じゃ、ないのか。
「・・・よかった・・」
「ちょ、ちょっとリース」
「ごめん、ちゃんと守れなくて」
俺は何を迷っているのだろう。
何のためにここまで来て、戦い方を覚えたくらいで強くなった気になって。
何も変わっちゃいない。

