「ファイア!」 光の矢はこちらから放たれた火によって焼き尽くされた。 「ルチル、お前・・・」 「魔法なら任せてよ」 そう言う彼女がなんだか頼もしく思えたが、同時にまた心の奥で黒ずんだ感情が沸々と湧き上がる。 結局俺は魔法を習得することはできなかった。 こういう時やはり有利なのは魔法。 だけど俺だって今まで何もしてこなかったわけじゃない。 背に担いでいた剣をゆっくりと引き抜き、体の前で構える。 ここで、倒れるわけにはいかない!