前を向いたままの彼の表情はこの位置からだと読み取る事は出来ない。 返事はなく、また少し静かな時間が過ぎていく。 「リース、森が見えてきたわ」 目線を横へ向けるといつの間にか見渡す限り一面に木々が広がっていた。 高台になっているこの場所からでさえその森の終着点は見つけることができない。 微かに霧も出ているようだ。 これが、迷いの森。 このどこかにあの子がいるというのだろうか。