俺は泣いている桃花ちゃんをそっと抱きしめた…

本当に小さいな…

そして頭を撫でて

背中をさすってやる…

落ちつかせるように…

『大丈夫…もう怖くないから…桃花ちゃん…怖かったんだろ?』

優しくそう聞くと涙を流しながらも俺の腕の中で頷いた…

やっぱりな…

そりゃあ怖いよな…

自分より10個も年上の女に睨まれたり

ぶたれそうになったりしたら…

まだ震えている桃花ちゃんを抱きしめたまま…

俺に妹がいたらこんな感じなのかな?

そんなことを考えていた…

もしも桃花ちゃんが俺の本当の妹だったら

俺は絶対にシスコンになっていただろう…