「離さない。好きだ、大好き、愛してる。俺が隣にいるから離れないでくれ。子供の 時から好きだったのかもしれないけど、もうその時の気持ちは覚えてない。だけど、今は尊敬と大好きっていう気持ちがゴチャゴチャになってる。
これからは俺が笑美さんを支えるから。一人になんてしない。約束する。俺はあの時 笑美さんと交わした約束はこれからもずっと守る。強くなる。年下だし、まだ弱いか もしれないけど絶対強い男になるから。だから俺から離れないでここにいてくれ。」
何故か俺は笑美さんに頭を撫でられる。

「わかったよ。だからもう離してくれるかな。」
「もう少しだけこうしてもいい?まだ離したくない。」
「じゃあ少しだけ力抜いてくれるかな?息苦しいから。」
「わかった。」
本当はもっと力強く抱きしめたかった。力を抜いた代わりに笑美さんの頭を撫でる。好きという気持ちと尊敬の気持ちが溢れ出してくる。
「笑美でいい。」
「え?」