「嫌です。笑美さんはどうして1人になろうとするんですか?」
「関係ないよ。1人が好きなだけ。」
「あの、俺の話聞いてくれませんか?聞いて欲しいんです。」
「はあ、わかった...。」
「ありがとうございます。俺は笑美さんを尊敬してます。
ガキの頃にいじめっ子に虐められているのを助けてくれましたよね。
あの時からいつ か恩返ししようと思っていました。強くなったらまた会おうって約束ずっと忘れて無かったつもりなのにいつの間にか忘れていました。
この間助けてもらってあの時みたいだって思ったんです。ニ日前は何となく家に帰る 気になれなくてそこの公園で笑美さんの事を考えていました。 あのベンチで約束したのに俺は何で忘れていたんだろうって。このままじゃ笑美さん に嫌われる。俺は自己中だし学校では外面固めて愛想振り撒いて、そんな俺を見たらきっと軽蔑される。」
「何でそう思ったの?」
「かっこ悪いから。笑美さんには嫌われたくなかった。」