見ると血がついていた。
しかし彼女は頭痛に耐え
ながら起き上がった。
「ここ…」
そこはいつかにお母さんが
連れて行ってもらった花畑
だった。
「あれ?」
すると何かが地面に落ちている
のを見つけた。
「…佳奈子」
落ちていたのはあのぬいぐるみ
だったのだ。
しかしそのぬいぐるみは血で
汚れていたはずなのに見つけた
のは以前の綺麗なぬいぐるみだった。
ユリはおばさんへの怨みを
抱きながら、すっかり暗くなった
花畑をあとにとぼとぼとぬいぐるみ
を抱え歩き出した。
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