猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました

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ひとつ不安があれば、その不安から連なるようにして次々と気になることがでてきてしまう。

どうして今更こんなことを考えるのかと自分でも不思議になることを思い出す。
私がこの部屋へ来た時、関さんは迷わずに哺乳瓶を出してきた。

だけど、成人男性のひとり暮らしであんなものがすぐに出てくるとは思えない……。
どうして今までその違和感に気がつくことができなかったんだろう。

部屋の中に全く女の気配がないことですっかり安心してしまっていたけれど、違和感は実は最初からあったのだ。

哺乳瓶が家にあるなんて、それこそ小さな動物を飼っていたり、自分の子供がいる家庭くらいだろう。

だけど健一の場合はそのどちらでもない。
それなのに、なぜあんなものがあったのか。