猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました

えっと、まずは自己紹介!?
なんて思っている間から尚美を無視して健一と父親の会話は続いている。

「手術が必要みたいだ」
健一から出た言葉に尚美は一瞬頭の中が真っ白になった。

手術……?
「兄貴、だけど治るんだよな?」

「あぁ、心配するな。早期発見だったからきっと大丈夫だから」
健一を兄貴と呼んだその人は、よく見てみれば前に写真で見た男性だった。

健一の弟さんだ。
だとすれば横にいる女性は健一の義理の妹ということになる。

みんな心配そうな視線を健一へ向けている。
尚美は家族勢揃いの光景に頭がクラクラしてきてしまった。

どうにか楚々のないようにと思うけれど今の尚美は猫だ。
上品にふるまうにも限界がある。