まだ話の途中なのに冬上さんは寝息を立てていて、普段の疲れがこういう時に出てしまうんだろうなと思う。無理もない。毎日誰よりも緊張感を感じながら仕事をしてる人だから。たった数日でも、彼のそばで仕事ぶりを見ている人なら分かるはずだ。
だけど…。
冬上さんから見て、私は人に頼りたくない人に見えていたんだ。鋭いな…。なるべく、自分だけで解決したい。迷惑をかけたくない。いつもそう思ってるから言い当てられてドキッとした。
人に迷惑をかけることで、その人から見た自分自身がどう変わってしまうのか。それを考えると怖くなる。だから私は、何でも念入りに計画して、間違わないように、ミスのないようにしてきた。
俺に近い…。
冬上さんは確かにそう言った。
いつも自信があって、全然隙がない人が私みたいな人間にそう思うなんて、どうしてなんだろう。
結局、診察を受けられるまで一時間半も待った。検査の結果はインフルエンザA型で、冬上さんはインフルエンザ治療薬をその場で吸入した。
「真下さんのおかげで…助かった。あとは…平気だから。帰って」
まだ話すのも辛そうな状態なのに、大丈夫だと冬上さんは言い張る。こんな状況で運転なんて絶対させられないし、そのあとだって…心配だ。
「いまの冬上さんに運転させたら、間違いなく私が一生後悔します。だから…ご自宅まで送らせてください」
私が言うと、冬上さんが少し表情を崩した。
「ーーー助かるよ」
「その一言で十分です」
そう返して、車を発進させた。
だけど…。
冬上さんから見て、私は人に頼りたくない人に見えていたんだ。鋭いな…。なるべく、自分だけで解決したい。迷惑をかけたくない。いつもそう思ってるから言い当てられてドキッとした。
人に迷惑をかけることで、その人から見た自分自身がどう変わってしまうのか。それを考えると怖くなる。だから私は、何でも念入りに計画して、間違わないように、ミスのないようにしてきた。
俺に近い…。
冬上さんは確かにそう言った。
いつも自信があって、全然隙がない人が私みたいな人間にそう思うなんて、どうしてなんだろう。
結局、診察を受けられるまで一時間半も待った。検査の結果はインフルエンザA型で、冬上さんはインフルエンザ治療薬をその場で吸入した。
「真下さんのおかげで…助かった。あとは…平気だから。帰って」
まだ話すのも辛そうな状態なのに、大丈夫だと冬上さんは言い張る。こんな状況で運転なんて絶対させられないし、そのあとだって…心配だ。
「いまの冬上さんに運転させたら、間違いなく私が一生後悔します。だから…ご自宅まで送らせてください」
私が言うと、冬上さんが少し表情を崩した。
「ーーー助かるよ」
「その一言で十分です」
そう返して、車を発進させた。
