冬上さんの腕の中で、穏やかな顔をしている円な瞳の白い犬は確かに、私が助けた白い犬に間違いなかった。
どこも怪我をしていないみたいで安心した。それにあの時より少しふっくらしたように見える。
だけどどうして冬上さんがこの犬と一緒にいるんだろう。
「冬上さんが保護してくださったんですか」
「ああ。君が命をかけて守った犬をそのままにはしておけなかったからね」
「ありがとうございます…」
「俺が勝手にしたことだから。まあこの通り部屋もたくさん空いてるからね。俺がいない日はハウスキーパーさんに餌やりや掃除もしてもらっているんだ」
「そうなんですね。本当に…良かった」
ほら、と冬上さんに犬を渡された。毛がふわふわで、それに温かい。当たり前だけど、あの時助けなかったら、この温かさはなかった。この犬も、私も。全部全部、冬上さんのおかげだ。嬉しい。胸の奥がじんと熱くなった。
「真下さん?何泣いてるんだ?」
「あ…すみません。何か、生きてるんだなって。この子も私も。すごくそう実感して。全部冬上さんのおかげです。本当にありがとうございました」
「別に泣かせたかったわけじゃないんだ。俺はただ君に、こいつの名前をつけてもらいたいと思ってね」
「名前…ですか」
「君が飼いたいと言うならもちろん譲る。もし飼うのが無理なら、このまま俺が飼う。だけど名前は君がつけるべきだ。君が命懸けで救おうとしたんだからね」
命懸けで…。それなら冬上さんが私を救ってくれたのだって同じじゃないですか。そんな風に言いたくなる。だけどきっと冬上さんは、そう言われるのをきっと望まない。
「私が住んでいるのは古い一軒家なんです。本当にもうボロボロで。その代わりに大家さんからは、好きにしていいって言われてるんです。だから…」
犬の世話まで冬上さんにお願いするなんて、申し訳なさ過ぎる。それにこの子がいたらきっと、部屋での時間が温かくなる。
「そうか。それならコイツは君にお願いするよ」
「ありがとうございます」
「それならコイツ用に準備したものが色々あるから、それも持って行ってほしい」
「助かります!」
色々準備すればお金はいくらあっても足りないから、本当に助かる。
「それなら今から車で送る」
「え?」
「犬を連れて電車に乗る気なのか?それに準備した物も結構な量があるんだ。だから車で送る。それとも今日じゃなくて違う日に改める?」
さすがの行動力だ。冬上さんは決して仕事を溜めないという話は聞いたことがある。どんな小さな仕事でも、後回しにしたりしないって。納得だ。
「今からで大丈夫です。でもご迷惑じゃないですか?私ならタクシーでも」
「俺がしたくてするんだから気にしなくていい」
「ありがとうございます。冬上さん」
どこも怪我をしていないみたいで安心した。それにあの時より少しふっくらしたように見える。
だけどどうして冬上さんがこの犬と一緒にいるんだろう。
「冬上さんが保護してくださったんですか」
「ああ。君が命をかけて守った犬をそのままにはしておけなかったからね」
「ありがとうございます…」
「俺が勝手にしたことだから。まあこの通り部屋もたくさん空いてるからね。俺がいない日はハウスキーパーさんに餌やりや掃除もしてもらっているんだ」
「そうなんですね。本当に…良かった」
ほら、と冬上さんに犬を渡された。毛がふわふわで、それに温かい。当たり前だけど、あの時助けなかったら、この温かさはなかった。この犬も、私も。全部全部、冬上さんのおかげだ。嬉しい。胸の奥がじんと熱くなった。
「真下さん?何泣いてるんだ?」
「あ…すみません。何か、生きてるんだなって。この子も私も。すごくそう実感して。全部冬上さんのおかげです。本当にありがとうございました」
「別に泣かせたかったわけじゃないんだ。俺はただ君に、こいつの名前をつけてもらいたいと思ってね」
「名前…ですか」
「君が飼いたいと言うならもちろん譲る。もし飼うのが無理なら、このまま俺が飼う。だけど名前は君がつけるべきだ。君が命懸けで救おうとしたんだからね」
命懸けで…。それなら冬上さんが私を救ってくれたのだって同じじゃないですか。そんな風に言いたくなる。だけどきっと冬上さんは、そう言われるのをきっと望まない。
「私が住んでいるのは古い一軒家なんです。本当にもうボロボロで。その代わりに大家さんからは、好きにしていいって言われてるんです。だから…」
犬の世話まで冬上さんにお願いするなんて、申し訳なさ過ぎる。それにこの子がいたらきっと、部屋での時間が温かくなる。
「そうか。それならコイツは君にお願いするよ」
「ありがとうございます」
「それならコイツ用に準備したものが色々あるから、それも持って行ってほしい」
「助かります!」
色々準備すればお金はいくらあっても足りないから、本当に助かる。
「それなら今から車で送る」
「え?」
「犬を連れて電車に乗る気なのか?それに準備した物も結構な量があるんだ。だから車で送る。それとも今日じゃなくて違う日に改める?」
さすがの行動力だ。冬上さんは決して仕事を溜めないという話は聞いたことがある。どんな小さな仕事でも、後回しにしたりしないって。納得だ。
「今からで大丈夫です。でもご迷惑じゃないですか?私ならタクシーでも」
「俺がしたくてするんだから気にしなくていい」
「ありがとうございます。冬上さん」
