The previous night of the world revolution8~F.D.~

恐らくだけど、以前ルティス帝国総合大学を訪ねた時と同じだろう。

何らかの事情があって、このマリーフィアという女性と結婚…した振りをしているのだ。

そうでなければ有り得ない。

あのルレイア殿が、ルルシー殿以外と結婚するなんて。

恐らくは、この「新婚旅行」も…茶番なのだろう。

一体どういう事情があって、こんなことをしているのかは分からないが…。

…敢えて俺を指名して、専属ガイドとして呼び出したということは。 

あまり、他には知られたくない事情なんだろう。

ならば、ここはルレイア殿に話を合わせるべきだ。

…決して、踏まれた爪先が痛いからではなく。

「…はい、分かりました。ようこそ、箱庭帝国へ」

俺は努めて笑顔を心掛けて、二人を箱庭帝国に歓迎した。

するとルレイア殿も、「それで良い」と言わんばかりに微笑んだ。

…その笑顔も恐ろしい。

「それじゃ、早速ホテルに案内してもらいましょうか。帝都の一流ホテルを予約してるんですよ」

「まぁ、それは楽しみですわ」

ルレイア殿は、マリーフィアという女性に言った。

…用意しろ、ってことだよな?はい。

ルレイア殿の無茶振りに、血の涙が流れそうである。