いやはや。大変懐かしい顔触れ。
まるで同窓会ですね。
「また会えることになるとは思ってませんでしたよ。何年ぶりですかね?」
あの頃の無邪気な学生の面構えは何処へやら。
復讐者の怒りに染まった、素敵な顔になったことだ。
「元気そうで何よりです」
特にミューリア。
別れ際に、片腕ぶった切ってやったんですけどね。
だって蠅が止まるほどの遅さだったから。
あんな実力で帝国騎士を目指そうなんて、片腹痛いですよ。
「…よくも…どの面をさげて、そんなことを…!」
この面ですよ。イケメンでしょう?
…それよりも。
「あなた達だったんですね。帝国自警団に入団して、ブロテをそそのかしたり、レーザー兵器なんてものに手を出させたり…」
ルーチェスが調べてくれた、偽名の帝国自警団団員が入団した時期と一致する。
この三人は、何もかも計算して俺を罠に嵌めようと画策していたのだろう。
その手際は見事。執念もあっぱれ。
しかし、まだ俺には届かない。
「挙げ句、サイネリア家の当主を殺害し…。…その前の『ローズ・ブルーダイヤ』の一件も、あなた方が裏で手を回したのでは?」
「…」
無言で唇を噛み締めるミューリア達。
やっぱりそういうことでしたか。
いやはや。とんでもないストーカーがいたものですよ。
一体いつから、蝿のように俺の周りをうろちょろ飛び回っていたのか。
「いい加減鬱陶しいので、やめてもらえませんかね?」
これ以上、俺の周りをぶんぶんするの。
迷惑なんですよね。
「…何を勝手なことを」
憤怒に燃えた素敵な目で、ミューリアがこちらを睨んだ。
「そっちこそ…自分が何をしたか分かってるの?私達に…何をしたか…」
ふーん?
だから許しを請えと?
謝ったら満足ですか。もう二度としませんと誓ったら満足なんですか。
そんなはずがありませんよね。
俺だって復讐した側なので、その気持ちは痛いほどよく分かる。
謝ってもらったって、自分の犯した罪は消えない。
だから俺は、自分のしたことを、謝罪したりはしませんよ。
「あなた達も、もう知ってるでしょう。…俺の正体を」
ここまで俺を追い詰めたんだから。
「俺はルティス帝国のマフィア、『青薔薇連合会』の幹部。あなた達と、最初に出会った時から」
私立ランドエルス騎士官学校に入学したのも、マフィアとしての仕事の為。
信用されるよう、道化を演じた。
そしてあなた達は、愚かにも俺を信じた。
それが馬鹿だったのだ。
「俺は自分の仕事を果たしたまで。…騙される方が馬鹿なんですよ」
「…っ…!」
宥めてるつもりだったんですけど。
余計怒らせてしまったようですね。
まるで同窓会ですね。
「また会えることになるとは思ってませんでしたよ。何年ぶりですかね?」
あの頃の無邪気な学生の面構えは何処へやら。
復讐者の怒りに染まった、素敵な顔になったことだ。
「元気そうで何よりです」
特にミューリア。
別れ際に、片腕ぶった切ってやったんですけどね。
だって蠅が止まるほどの遅さだったから。
あんな実力で帝国騎士を目指そうなんて、片腹痛いですよ。
「…よくも…どの面をさげて、そんなことを…!」
この面ですよ。イケメンでしょう?
…それよりも。
「あなた達だったんですね。帝国自警団に入団して、ブロテをそそのかしたり、レーザー兵器なんてものに手を出させたり…」
ルーチェスが調べてくれた、偽名の帝国自警団団員が入団した時期と一致する。
この三人は、何もかも計算して俺を罠に嵌めようと画策していたのだろう。
その手際は見事。執念もあっぱれ。
しかし、まだ俺には届かない。
「挙げ句、サイネリア家の当主を殺害し…。…その前の『ローズ・ブルーダイヤ』の一件も、あなた方が裏で手を回したのでは?」
「…」
無言で唇を噛み締めるミューリア達。
やっぱりそういうことでしたか。
いやはや。とんでもないストーカーがいたものですよ。
一体いつから、蝿のように俺の周りをうろちょろ飛び回っていたのか。
「いい加減鬱陶しいので、やめてもらえませんかね?」
これ以上、俺の周りをぶんぶんするの。
迷惑なんですよね。
「…何を勝手なことを」
憤怒に燃えた素敵な目で、ミューリアがこちらを睨んだ。
「そっちこそ…自分が何をしたか分かってるの?私達に…何をしたか…」
ふーん?
だから許しを請えと?
謝ったら満足ですか。もう二度としませんと誓ったら満足なんですか。
そんなはずがありませんよね。
俺だって復讐した側なので、その気持ちは痛いほどよく分かる。
謝ってもらったって、自分の犯した罪は消えない。
だから俺は、自分のしたことを、謝罪したりはしませんよ。
「あなた達も、もう知ってるでしょう。…俺の正体を」
ここまで俺を追い詰めたんだから。
「俺はルティス帝国のマフィア、『青薔薇連合会』の幹部。あなた達と、最初に出会った時から」
私立ランドエルス騎士官学校に入学したのも、マフィアとしての仕事の為。
信用されるよう、道化を演じた。
そしてあなた達は、愚かにも俺を信じた。
それが馬鹿だったのだ。
「俺は自分の仕事を果たしたまで。…騙される方が馬鹿なんですよ」
「…っ…!」
宥めてるつもりだったんですけど。
余計怒らせてしまったようですね。


