「良いですか。二人共風俗業を軽んじているようですが。一説によると、大昔、女性が社会に進出した最初の仕事は、風俗業だったそうです」
え、そうなの?
「ルティス帝国でも、かつてはそうでした。女性の仕事と言えば風俗業か、女給、産婆くらいしかありませんでした。それから徐々に女性の社会進出が進んでいったんです」
「…」
「つまり、これから女性が社会に進出する為には、まずその第一歩として、風俗店が必要不可欠なんですよ。分かります?」
…何だろう。
凄くもっともらしいことを言って、良いように丸め込まれてる気がする。
…良い子の皆は、ルレイアの言うことを真に受けちゃ駄目だぞ。
これはあくまで、ルレイアが自分で考えた、ルレイア理論だから。
「風俗店経営のコツなら、俺に任せてくださいよ。良いですか、店で働く女は、一人ずつ味見してから店に出すべきですよ」
「あ…味見…?」
出た。ルレイア用語、「味見」。
普通の人だったら、味見と聞いたら、「え?料理の味見のことだろ?」と思うだろうが。
ルレイアの場合は違う。
ルレイア語で「味見」と言ったら…それは…その…。
…俺の口からは言えません。
「そんなの決まってるじゃないですか。その女と一回セックスするんですよ」
「せっ…!」
…言っちゃった。
「だ…駄目ですよ!そんな、働いてくれてる女性を物みたいに…」
「え?食べ物なんだから、食べて味を確かめるのは当然のことでしょう?」
「食べ物…!?」
なんか、もう。アレだ。
ルアリスが気の毒になってきた。
駄目なんだよ。ルレイア理論に毒されちゃ絶対駄目。
「ほら、場合によっては腐ってたり、賞味期限が切れてる場合があるでしょう?だからこそ、一度経営者が味を確かめて、美味しかった女だけを店に、もごもごもご」
「はいはい、もう黙ろうな。ルアリスに悪影響だからな。何なら、箱庭帝国の国民の皆様に悪影響だからな」
俺はルレイアの口を塞いで、強制的に黙らせた。
こいつに喋らせると、ろくなことにならない。
何が「ばっちり解決」だ。何も解決出来てねぇ。
むしろ、ルアリスを困惑させるだけ。
本当に、心の底から申し訳ないよ。
え、そうなの?
「ルティス帝国でも、かつてはそうでした。女性の仕事と言えば風俗業か、女給、産婆くらいしかありませんでした。それから徐々に女性の社会進出が進んでいったんです」
「…」
「つまり、これから女性が社会に進出する為には、まずその第一歩として、風俗店が必要不可欠なんですよ。分かります?」
…何だろう。
凄くもっともらしいことを言って、良いように丸め込まれてる気がする。
…良い子の皆は、ルレイアの言うことを真に受けちゃ駄目だぞ。
これはあくまで、ルレイアが自分で考えた、ルレイア理論だから。
「風俗店経営のコツなら、俺に任せてくださいよ。良いですか、店で働く女は、一人ずつ味見してから店に出すべきですよ」
「あ…味見…?」
出た。ルレイア用語、「味見」。
普通の人だったら、味見と聞いたら、「え?料理の味見のことだろ?」と思うだろうが。
ルレイアの場合は違う。
ルレイア語で「味見」と言ったら…それは…その…。
…俺の口からは言えません。
「そんなの決まってるじゃないですか。その女と一回セックスするんですよ」
「せっ…!」
…言っちゃった。
「だ…駄目ですよ!そんな、働いてくれてる女性を物みたいに…」
「え?食べ物なんだから、食べて味を確かめるのは当然のことでしょう?」
「食べ物…!?」
なんか、もう。アレだ。
ルアリスが気の毒になってきた。
駄目なんだよ。ルレイア理論に毒されちゃ絶対駄目。
「ほら、場合によっては腐ってたり、賞味期限が切れてる場合があるでしょう?だからこそ、一度経営者が味を確かめて、美味しかった女だけを店に、もごもごもご」
「はいはい、もう黙ろうな。ルアリスに悪影響だからな。何なら、箱庭帝国の国民の皆様に悪影響だからな」
俺はルレイアの口を塞いで、強制的に黙らせた。
こいつに喋らせると、ろくなことにならない。
何が「ばっちり解決」だ。何も解決出来てねぇ。
むしろ、ルアリスを困惑させるだけ。
本当に、心の底から申し訳ないよ。


