The previous night of the world revolution8~F.D.~

「えっ、いや、あの…」

「いくらなんでも簡単過ぎでしょう。この程度、マセガキの小学生でも解けますよ」

マジで?

最近のおマセな子供って、こんな問題まで解けんの?

ルレイア、お前大袈裟に言い過ぎだろ。

「問題の難易度が低過ぎです。…ルルシー、今ペン持ってます?」

えっ?

「あ、あぁ…。ボールペンで良ければ…」

「ちょっと貸してください」

とルレイアが言うので、何をするつもりなんだろうと訝りながらも、ボールペンを手渡すと。

ルレイアは、問題用紙の問題文に、斜線を入れて消し。

その上から、自分で考えた問題を書き始めた。

おい、マジかよ。

いくつか例題を書いて、ルアリスに見せた。

「国立大学の入学試験なら、このくらいの問題は出さないと。まったく手応えがありませんよ」

「う、うぅっ…。こんなに、ですか…?」

ルアリスですら顔をしかめるレベル。 

恐る恐る、ルレイア手書きの問題文を見せてもらったところ。

まったく分からなかった。

もう、まったく、問題の意味さえ分からなかった。

数学なんて、最早数字ではなく、古代文字にしか見えない。

元の問題さえ分からないのに、ルレイアが考えた高難易度の問題が、俺に分かるはずもなかった。

ただ、難易度が跳ね上がったことだけは確かである。

…こんなの、ルリシヤやルーチェスレベルじゃないと解けないんじゃないか?あとアイズ。

「それから、ペーパーテストだけじゃなくて、論文作成試験も行うべきですね」

と、ルレイアが指摘した。

ろ、論文?

「正しい答えがはっきりしているペーパーテストなら、多少頭の足りないポンコツでもクリア出来ますけど」

頭の足りないポンコツは、まずこの問題を解くことも出来ねーよ。

「論文作成は、その学生が多面的に考える能力を持っているかがすぐ分かりますからね。少なくとも800文字以上、大体1000文字を目安に書かせるべきです」

1000文字って。そんなのすぐ書ける気がしない。

「ルティス帝国の大学入試なら、大抵何処でもやってますよ」

そうなの?

「ルレイア…。いくらなんでも手厳し過ぎやしないか…?」

あんまり難易度上げ過ぎちゃったら、誰も合格出来ないじゃないか。

しかし、ルレイアは。

「この程度も軽くこなせないなら、大学生になる資格はありません」

一刀両断。

…やっぱり手厳しい。

「わ、分かりました…。ルレイア殿の意見を参考に…入学試験を作り直すことにします」

…ごめんな、ルアリス。

ダメ出しばっかりで、辛くなってきたろ?