The previous night of the world revolution8~F.D.~

「い…良いのか?これ、俺達が見ても…」

門外不出だろ。試験問題なんて。

「はい。あくまでまだ、案ですし…。それに、ルレイア殿の意見を聞きたくて」

そ、そうか…。

見ても良いなら、ちょっと、見させてもらおうか。

しかし、ルレイアは既に冊子を開いて、問題をガン見していた。

…お前は、もう少し躊躇うことを覚えろ。

じゃあ、俺も遠慮して…。

俺はルレイアの横から、入試問題の冊子を見させてもらった。

うわぁ。

「凄い…難しそうだな…」

まず最初は、国語の問題。

まず冒頭に、何かの本の引用文なのだろう、ずらずらと長い文章が書いてあって。

それを一通り読んでから、各問題に答える、という出題形式である。

せめてマークシート形式だったら、鉛筆転がしで何とか一問、二問くらいは正解出来たかもしれないが。

残念ながら、記号問題はほとんどなく、記述式の問題ばかりだった。

これはキツい。

国語だけでも大変そうなのに、冊子を捲っていくと、次に現れたのは数学の問題。

うわぁ。もっと無理。

何この問題文。暗号か何か?

アリューシャじゃないけど、両手の指を使って答えられない問題は無理だな。

数学のはずなのに、xとかπとか、数字以外の記号も現れてるし。

意味不明過ぎる。ごめんな、俺、馬鹿だから。

ルレイアはこれ、分かるんだろうか…?

数学の次は、外国語、歴史、地理、化学と生物、と続いていった。

俺は途中から目眩がして、ほぼ読めてない。

ルレイアだけが、真剣な眼差しで冊子を眺めていた。

箱庭帝国の学生って凄いんだな。こんな難しそうな問題を解いて…。

きっと、この箱庭帝国国立大学に入学する学生は、さぞかし頭が良いに違いない。

…と、感心していたのも束の間。

「…」

問題用紙の冊子を一通り読み終えたルレイアは、ぱたん、とファイルを閉じた。

「どう…でしたか?入学試験として相応しいでしょうか」

「…入学試験はこれだけですか?ペーパーテストだけで?」

「え?いえ…。一応それと、面接もあります」

マジかよ。面接なんかするの?

企業の就職試験みたいだな。 

無知な俺は、学校を受験する為に、面接が必要だということさえ知らなかった。

面接って…何聞くの?「本校を受験した動機を教えてください」とか?

そんなこと言われてもな…。思いつかないよ。

学生服を着た高校生が、真面目な顔をして面接官の前に座っている姿を想像して。

あぁ、最近の学生って大変なんだなぁ、としみじみ思った。

しかし、ルレイアは。

「へぇ、このペーパーテストと面接だけ…。済みませんね、俺、大学の入学試験の話をしているものと思ってましたけど、これ、高校の入学試験の話でしたか?」

…早速、嫌味が炸裂。