ルレイアのダメ出しは、留まるところを知らなかった。
「は?これが教育学部のカリキュラム?舐めてるんですか。教育学部と言ったら、初等教育の他に、各科目の専門コースと、特別支援教育、そして教育学コース等、あらゆる学科、コース分けをするべきでしょう。それなのに初等教育学科しかないとは。小学校の教師しか育てないつもりですか?」
とか。
「は?ご立派な建物の癖に、図書室の広さはこれだけ?本棚がスッカスカじゃないですか。この貧弱な本の所蔵数で、歴史文化学部はどうやって論文を書くんです?本にせよ論文にせよ、先行研究を記した文献がないと、授業になりませんよ」
とか。
「は?学生食堂が一箇所しかない…?じゃあ学生は何処で昼飯食べるんですか。弁当持参してない学生は昼無しですか?学生の総数に対して食堂の席が少な過ぎます。これじゃあ昼休みに、学生同士で仁義なき席の奪い合いが始まりますよ」
とか。
「は?学生寮の門限は夜九時?それはいくらなんでも早過ぎるでしょう。それじゃ夜遊びが出来ないじゃないですか」
とか。
「は?低所得層の学生は全員学費免除?気持ちは分かりますけどね、気軽に学費免除枠をポンポン増やすものじゃありませんよ。精々無利子の奨学金貸与、くらいにしておきなさい。大学の経済が破綻したら、本末転倒じゃないですか」
とか。
…夜遊びはしなくて良いだろ。
ともかく、それ以外の指摘は、どれも辛口で鋭かった。
「…」
もうやめてやってくれ。ルアリスのライフがゴリゴリ削られていく。
「まったく、考えが甘いんですよ。考えが」
やれやれ、とばかりに首を降るルレイア。
「お前な…。少しは容赦してやれよ…」
鞭でしばくだけじゃ、人は成長しないんだぞ。
少しは褒めてやれ。飴を与えてやれよ。
「これも優しさですよ。『あー大学作って偉いでちゅねーよしよし』って褒めるより、思ってることをちゃんと指摘してあげる方が、箱庭帝国の将来の為になるでしょう」
ま、まぁそうなんだけどさ…。
だからって、もう少しルアリスの気持ちってものを考えてやって…。
「ごめんな、ルアリス。ルレイアがその…容赦ないことばっかり言って」
「いえ…良いんです。ルレイア殿の仰った通り、はっきり指摘してくれた方が助かります」
ルアリス、健気な奴だなお前は。
指摘するにしても、もう少しオブラートに包んで言ってくれよ、って文句言っても良いと思うぞ。
「今後の改善点として、肝に銘じておきます」
…そうか。偉いな。
ここで短気を起こして逆ギレせず、指摘を素直に受け止めるルアリスだからこそ、ルレイアもはっきり問題点を口にしたのかもしれない。
「それから…実はもう一つ、お願いしたいことがあって」
「はい?」
「これなんですけど…。ちょっと見てもらえますか?」
と言って、ルアリスが差し出したのは、一冊のファイル。
その中には、薄い冊子が入っていた。
冊子のタイトルは、『箱庭帝国国立大学 入学試験(案)』。
…これって、もしかして。
「入学試験ですか?」
「はい。今年実施予定の入学試験問題です」
…マジかよ。こんなの、俺達が見ちゃって良いのか?
「は?これが教育学部のカリキュラム?舐めてるんですか。教育学部と言ったら、初等教育の他に、各科目の専門コースと、特別支援教育、そして教育学コース等、あらゆる学科、コース分けをするべきでしょう。それなのに初等教育学科しかないとは。小学校の教師しか育てないつもりですか?」
とか。
「は?ご立派な建物の癖に、図書室の広さはこれだけ?本棚がスッカスカじゃないですか。この貧弱な本の所蔵数で、歴史文化学部はどうやって論文を書くんです?本にせよ論文にせよ、先行研究を記した文献がないと、授業になりませんよ」
とか。
「は?学生食堂が一箇所しかない…?じゃあ学生は何処で昼飯食べるんですか。弁当持参してない学生は昼無しですか?学生の総数に対して食堂の席が少な過ぎます。これじゃあ昼休みに、学生同士で仁義なき席の奪い合いが始まりますよ」
とか。
「は?学生寮の門限は夜九時?それはいくらなんでも早過ぎるでしょう。それじゃ夜遊びが出来ないじゃないですか」
とか。
「は?低所得層の学生は全員学費免除?気持ちは分かりますけどね、気軽に学費免除枠をポンポン増やすものじゃありませんよ。精々無利子の奨学金貸与、くらいにしておきなさい。大学の経済が破綻したら、本末転倒じゃないですか」
とか。
…夜遊びはしなくて良いだろ。
ともかく、それ以外の指摘は、どれも辛口で鋭かった。
「…」
もうやめてやってくれ。ルアリスのライフがゴリゴリ削られていく。
「まったく、考えが甘いんですよ。考えが」
やれやれ、とばかりに首を降るルレイア。
「お前な…。少しは容赦してやれよ…」
鞭でしばくだけじゃ、人は成長しないんだぞ。
少しは褒めてやれ。飴を与えてやれよ。
「これも優しさですよ。『あー大学作って偉いでちゅねーよしよし』って褒めるより、思ってることをちゃんと指摘してあげる方が、箱庭帝国の将来の為になるでしょう」
ま、まぁそうなんだけどさ…。
だからって、もう少しルアリスの気持ちってものを考えてやって…。
「ごめんな、ルアリス。ルレイアがその…容赦ないことばっかり言って」
「いえ…良いんです。ルレイア殿の仰った通り、はっきり指摘してくれた方が助かります」
ルアリス、健気な奴だなお前は。
指摘するにしても、もう少しオブラートに包んで言ってくれよ、って文句言っても良いと思うぞ。
「今後の改善点として、肝に銘じておきます」
…そうか。偉いな。
ここで短気を起こして逆ギレせず、指摘を素直に受け止めるルアリスだからこそ、ルレイアもはっきり問題点を口にしたのかもしれない。
「それから…実はもう一つ、お願いしたいことがあって」
「はい?」
「これなんですけど…。ちょっと見てもらえますか?」
と言って、ルアリスが差し出したのは、一冊のファイル。
その中には、薄い冊子が入っていた。
冊子のタイトルは、『箱庭帝国国立大学 入学試験(案)』。
…これって、もしかして。
「入学試験ですか?」
「はい。今年実施予定の入学試験問題です」
…マジかよ。こんなの、俺達が見ちゃって良いのか?


