The previous night of the world revolution8~F.D.~

「ふーん…。ちなみに、学部は?」

「現在予定されている来年度開始予定の学部は、医学部、教育学部、歴史文化学部の3つです」

へぇ、3つだけ…。何だか少ないな。

ルレイアが通ってたルティス帝国総合大学は、もっとたくさんの学部があった。

でも、新しく出来たばかりの大学じゃ、何もかも手探り状態だろうし。

下手に学部の数だけどんどん増やすより、一つの学部の質を上げることから始めた方が良いのかもしれない。

…それにしても。

医学部…っていうのは、医者になる為の学部だろ?医学を勉強する…。

教育学部…っていうのは、ルレイアも以前通ってた…教師になる為の学部だろ?

…で、歴史文化学部って、何するんだろう。

「何なんですか。歴史文化学部って」

ルレイアも同じ疑問を抱いたようで、ルアリスに質問した。

「はい。これは箱庭帝国独自の学問として、こちらの箱庭帝国国立大学をモデルケースとして、これからあらゆる教育機関で正式に科目として取り入れるつもりなんですけど…」

「名前から察するに、自国の文化を学ぶ学部ですかね」

「はい、そうです」

へぇ。成程。

箱庭帝国と言えば、独自の文化だもんな。

自分の国の歴史や文化を研究する…。いかにも箱庭帝国らしい学問だ。

「国の近代化によって、箱庭帝国独自の文化が廃れることがないように、国民達全員が、自分達のルーツを語れるように…。そして、過去の過ちを繰り返してはならないという戒めの為にも、この国の文化を学ぶことは、大切なことだと思うんです」

「…」

ルアリスが言うと、説得力が段違いだな。

そうか…。それで、歴史文化学部を作ったんだな。

「その通りだな、ルアリス。よく考えられっ、」

「で、来年度から開校するとか言ってますけど、ちゃんと準備は出来てるんですか?」

「あ、はい…。一応は…」

…ルレイア。

お前って奴は。ルアリスが頑張って考えて、頑張って準備したんだからさ。

その努力の成果を、もっと称えてやれよ。

「どうぞ、建物の中に入ってください。学内の設備を見てもらって…ルレイア殿に評価していただきたいんです」

とのこと。

「俺達、箱庭帝国の人間じゃないけど…入っても良いのか?」

「勿論です。それに…将来的には、国外の大学生…ルティス帝国の大学生も、交換留学という形で受け入れたいと考えているので…」

交換留学だって。なんか格好良いな。

こんな真新しい新設の校舎で勉強出来るなんて、きっとルティス帝国の大学生も喜ぶだろうと思ったが。