The previous night of the world revolution8~F.D.~

さてと。素敵な名前も決まったことですし。

「ふふふ。美味し〜く育つんですよー」

俺は眠りこけるスズランちゃんに、そう微笑みかけた。

スズランちゃんを抱いたセトナさんが、びくっとしていたが。

それは見なかったことにして。

「俺が自ら名前をつけてあげた子ですからね。大きくなったら、俺が美味しく食べてあげますからね。美味しく健やかにそだっ、」

「真面目に名前をつけたと思ったら、これだよ」

ルルシーに、ガシッ、と襟首を掴まれた。

え、ちょ、いた、

「済まん、本ッ当に済まん。この馬鹿は俺がしっかり監視しておくから。安心してくれ」

「は、はい…。くれぐれも…くれぐれも宜しくお願いします…」

ちょっと。何でそんな念入りに頼むんですか。

俺が何をしたって言うんです?

「ほら、さっさと帰るぞルレイア」

「えぇっ?もう帰っちゃうんですか?」

これから、ルアリスのメスガキ1号と2号に愛想を振りまいて、今のうちから俺に懐かせようと思ったのに。

「これ以上お前が近くにいたら、子供達の教育に悪い。悪過ぎる。お前ほど子供と相性の悪い人間はいない」

酷い。そんな言い方ないですよ。

俺は教育者の鑑のような人間なのに。

「ほら。さっさと帰るぞ!」

「もー、ルルシーったら〜…。せっかちなんだから…」

「あ、えぇと…。名前、ありがとうございました…」

ふっ。良いってことですよ。

そのまま俺は、ルルシーにずるずると引き摺られるようにして、隠れ家に連れ戻されたのだった。