そうこうしているうちに、誕生日パーティー会場に到着。
俺はルレイアの後ろに侍るようにして、会場に向かった。
会場である大広間の扉の前には、いかめしい顔付きの受付係が、四人も立っていた。
それはまるで、貴族の当主達が集まるこの神聖な部屋に、部外者は決して入れないと見張り役を務める、番人のようだ。
迫力あるな…。俺、マフィアなのに、俺の方が臆してどうするんだ?
それなのに、ルレイアは。
「こんばんは。『R&B』社代表取締役の、アイズレンシア・ルーレヴァンツァの代理で来ました。ルナニア・ファーシュバルです」
涼しい顔で、いかめしい番人に声をかけ、招待状を差し出した。
「こちらが招待状です」
「拝見致します」
番人は相変わらず、表情一つ変えずに招待状にじっくりと目を通した。
俺は内心ドキドキしていたが、ルレイアは相変わらず涼しい顔。
今回、ルレイアはルレイア・ティシェリーではなく、ルナニア・ファーシュバルという偽名を使って、このパーティーに参加することになっている。
一部界隈では、ルレイア・ティシェリーの名前は有名だからな。
『青薔薇連合会』の幹部であるという素性がバレたら、貴族連中に警戒される。
そういう配慮から、あくまで今日のルレイアは、アイズの運営する『R&B』という芸能事務所の重役、ルナニア・ファーシュバルという設定で、ここに来た。
…で、俺はというと…。
「…失礼ですが、そちらの方は?」
いかめしい番人は、ジロッと俺の方を睨んだ。
思わず心臓が跳ね上がったが、ルレイアは全く気にしていない様子で。
「あぁ。彼はただの付き添いです」
何でもないことのように、さらっとそう答えた。
付き添いの入場は認められていない、と締め出されたらどうしよう、と思ったが。
「…そうですか。ようこそいらっしゃいました」
いかめしい顔つきの番人は、俺を迎え入れてくれた。
ホッ…。
「ご苦労様です」
ルレイアはにこりと笑ってそう言い、そそくさと会場に入っていった。
さすが、堂々としたもんだな。
パーティー会場の入口で、早くも尻込みしている俺とは度胸が違う。
…っと、感心してる場合じゃないんだった。
俺はルレイアの後をついて、パーティー会場に足を踏み入れた。
俺はルレイアの後ろに侍るようにして、会場に向かった。
会場である大広間の扉の前には、いかめしい顔付きの受付係が、四人も立っていた。
それはまるで、貴族の当主達が集まるこの神聖な部屋に、部外者は決して入れないと見張り役を務める、番人のようだ。
迫力あるな…。俺、マフィアなのに、俺の方が臆してどうするんだ?
それなのに、ルレイアは。
「こんばんは。『R&B』社代表取締役の、アイズレンシア・ルーレヴァンツァの代理で来ました。ルナニア・ファーシュバルです」
涼しい顔で、いかめしい番人に声をかけ、招待状を差し出した。
「こちらが招待状です」
「拝見致します」
番人は相変わらず、表情一つ変えずに招待状にじっくりと目を通した。
俺は内心ドキドキしていたが、ルレイアは相変わらず涼しい顔。
今回、ルレイアはルレイア・ティシェリーではなく、ルナニア・ファーシュバルという偽名を使って、このパーティーに参加することになっている。
一部界隈では、ルレイア・ティシェリーの名前は有名だからな。
『青薔薇連合会』の幹部であるという素性がバレたら、貴族連中に警戒される。
そういう配慮から、あくまで今日のルレイアは、アイズの運営する『R&B』という芸能事務所の重役、ルナニア・ファーシュバルという設定で、ここに来た。
…で、俺はというと…。
「…失礼ですが、そちらの方は?」
いかめしい番人は、ジロッと俺の方を睨んだ。
思わず心臓が跳ね上がったが、ルレイアは全く気にしていない様子で。
「あぁ。彼はただの付き添いです」
何でもないことのように、さらっとそう答えた。
付き添いの入場は認められていない、と締め出されたらどうしよう、と思ったが。
「…そうですか。ようこそいらっしゃいました」
いかめしい顔つきの番人は、俺を迎え入れてくれた。
ホッ…。
「ご苦労様です」
ルレイアはにこりと笑ってそう言い、そそくさと会場に入っていった。
さすが、堂々としたもんだな。
パーティー会場の入口で、早くも尻込みしている俺とは度胸が違う。
…っと、感心してる場合じゃないんだった。
俺はルレイアの後をついて、パーティー会場に足を踏み入れた。


