「ルレイア…。この店、腐ったバナナを売ってるぞ…」
絶対食べたら駄目な色だ。腐ったバナナなんて食べたらお腹を壊すに決まって、
「ふむふむ。甘くて美味しいですねー」
「おま、馬鹿っ…!」
あろうことか、ルレイアは試食の黒バナナをもぐもぐしていた。
「何やってんだ!こんな腐ったバナナ食べたら…!」
「腐ってなんかないですよ。ほら」
「はぶっ!?」
ルレイアが、試食の一切れを俺の口の中に押し込んできた。
ちょ、何をするんだ。
急いで吐き出そうとしたけれど、しかし、口の中に広がる瑞々しい甘さにびっくりした。
その味は、腐っているどころか、丁度食べ頃のバナナの味。
「ね?美味しいでしょう?」
「あ…あぁ…」
…これって、食べても大丈夫、なんだよな?
「これは腐ってるんじゃなくて、こういう品種なんですよ。シェルドニアマックロバナナっていう名前で」
「マジかよ…」
「他にも、シェルドニアピンクバナナとか、シェルドニアスカイブルーバナナっていう品種があるんですよ。ほら」
クロバナナの他に、ピンクのバナナや水色のバナナが、大量にコンテナに入れられて、売られていた。
ピンクのバナナ…。あれも食べられるのか…。
しかも大人気なのか、ピンクバナナや水色バナナの売り場には、たくさんの客が集まっていた。
一方黒バナナ売り場には全然お客さんが寄り付いてなくて、値段も他のバナナに比べて格安である。
「味は美味いのに…。安いんだな、黒バナナ…」
「シェルドニア人は、黒色が好きじゃありませんからねー」
「あ、そういうことか…」
それで黒バナナだけ格安なのか…。ルレイアにとってはお買い得だな…。
「じゃ、この黒バナナも10ケース、ルティス帝国宛てに購入します」
また爆買いしてるし…。
成程、『ブラック・カフェ』で使われている食材は、こんな風に売られていて、こんな風に買われてるんだな…。
「いつもはネット販売で購入してるから、実際に自分の目で見て買うの、初めてで楽しいですね」
「そうか…」
それで、ここが行ってみたかった場所なんだな…。
成程。納得。
「ルレイア…こうなったら、欲しいもの全部買っとけよ。こんなところまで来て買い物する機会なんて、滅多にないんだからな」
「そうですね。ありがとうございます」
こうなったら、俺も付き合ってやるよ。
…驚かされることは、たくさんあるけどな。
「じゃあ、次は他の売り場に行ってみましょうかー」
「お、おぉ…。次は何なんだ?」
「おっ。あれなんか良いですねー」
「ちょ、引っ張るなって…。…うわっ…」
俺は、とんでもないものを見てしまった。
例の、いつもの、アレであった。
…シェルドニア名物、ミミズペースト。
なんと、大きな壺に入れられて、量り売りで売られていた。
あのでっかい壺、中身全部ミミズペーストなのか?
思わず吐き気を催したが、さすがにシェルドニア王国の名物。
大勢の客が、列を為してミミズペーストを購入しようとしていた。
…シェルドニア人は皆、ミミズペーストが好きなんだな。
一家に一本必ずある、醤油とか味噌みたいなものなのかもしれない。
絶対食べたら駄目な色だ。腐ったバナナなんて食べたらお腹を壊すに決まって、
「ふむふむ。甘くて美味しいですねー」
「おま、馬鹿っ…!」
あろうことか、ルレイアは試食の黒バナナをもぐもぐしていた。
「何やってんだ!こんな腐ったバナナ食べたら…!」
「腐ってなんかないですよ。ほら」
「はぶっ!?」
ルレイアが、試食の一切れを俺の口の中に押し込んできた。
ちょ、何をするんだ。
急いで吐き出そうとしたけれど、しかし、口の中に広がる瑞々しい甘さにびっくりした。
その味は、腐っているどころか、丁度食べ頃のバナナの味。
「ね?美味しいでしょう?」
「あ…あぁ…」
…これって、食べても大丈夫、なんだよな?
「これは腐ってるんじゃなくて、こういう品種なんですよ。シェルドニアマックロバナナっていう名前で」
「マジかよ…」
「他にも、シェルドニアピンクバナナとか、シェルドニアスカイブルーバナナっていう品種があるんですよ。ほら」
クロバナナの他に、ピンクのバナナや水色のバナナが、大量にコンテナに入れられて、売られていた。
ピンクのバナナ…。あれも食べられるのか…。
しかも大人気なのか、ピンクバナナや水色バナナの売り場には、たくさんの客が集まっていた。
一方黒バナナ売り場には全然お客さんが寄り付いてなくて、値段も他のバナナに比べて格安である。
「味は美味いのに…。安いんだな、黒バナナ…」
「シェルドニア人は、黒色が好きじゃありませんからねー」
「あ、そういうことか…」
それで黒バナナだけ格安なのか…。ルレイアにとってはお買い得だな…。
「じゃ、この黒バナナも10ケース、ルティス帝国宛てに購入します」
また爆買いしてるし…。
成程、『ブラック・カフェ』で使われている食材は、こんな風に売られていて、こんな風に買われてるんだな…。
「いつもはネット販売で購入してるから、実際に自分の目で見て買うの、初めてで楽しいですね」
「そうか…」
それで、ここが行ってみたかった場所なんだな…。
成程。納得。
「ルレイア…こうなったら、欲しいもの全部買っとけよ。こんなところまで来て買い物する機会なんて、滅多にないんだからな」
「そうですね。ありがとうございます」
こうなったら、俺も付き合ってやるよ。
…驚かされることは、たくさんあるけどな。
「じゃあ、次は他の売り場に行ってみましょうかー」
「お、おぉ…。次は何なんだ?」
「おっ。あれなんか良いですねー」
「ちょ、引っ張るなって…。…うわっ…」
俺は、とんでもないものを見てしまった。
例の、いつもの、アレであった。
…シェルドニア名物、ミミズペースト。
なんと、大きな壺に入れられて、量り売りで売られていた。
あのでっかい壺、中身全部ミミズペーストなのか?
思わず吐き気を催したが、さすがにシェルドニア王国の名物。
大勢の客が、列を為してミミズペーストを購入しようとしていた。
…シェルドニア人は皆、ミミズペーストが好きなんだな。
一家に一本必ずある、醤油とか味噌みたいなものなのかもしれない。


