The previous night of the world revolution8~F.D.~

占いが終わるまで、じーっと待つこと30分ほど。

「あ、フューニャ…」

「…」

寝室から、フューニャが戻ってきた。

占い、終わったんだろうか。

「どうだった…?」

「…」

フューニャの顔色は、冴えなかった。

…何、その顔。

もしかしてヤバいってこと…?

「そんな…。ルルシーさんとルレイアさんに、何か…」

「…落ち着いてください。これはあくまで占い。約束された未来予知ではありません」

と、ようやく口を開いたフューニャが言った。

それってやっぱり、悪い未来が見えたってことじゃないか。

「お二人に、あまり良くないものが迫っているようですね」

「…あぁ。そうだと思う」

「しかし、今回はシェルドニア王国の時とは違って…遠くではなく、近くに感じます。近くにある…とても小さな悪意です」

え、小さいの?

意外…。

「小さいってことは…大したことな、」

「小さい代わりに、とても強いです。強く、深い悪意を感じます」

マジかよ。

浅く広い、ではなく、狭く深い、ってことか?

「過去から来た亡霊です。強い悪意に満ちた亡霊…。しかも、一つではありません。二つ…三つほど見えます」

み、三つも…?

「それって…大丈夫なのか…?」

「…」

ちょ、無言にならないでくれよ。不安が募る。

「一体…どうしたら良いんだ?どうすれば、ルルシーさんとルレイアさんを救ってあげられる…?」

「…占いは、あくまで占いですから。確かなことは言えません。ただ…」

「…ただ?」

「あなたの上司さん達には、強く深い悪意が迫っています。しかし、彼らの悪意に負けないくらい、こちらもまた深い闇を抱えてます」

…それって…。

「強い悪意と、深い闇。これらが互いにぶつかり合って…せめぎ合っているのを感じます。この先どうなるかは、私にも…」

「…そうか」

「…ルヴィアさん?」

さっきまで、不安が募るばかりだったけど。

それを聞いて、少し希望が湧いてきた。

「大丈夫だ…。あの人…ルレイアさんの抱える闇は、とてつもなく深くて、底知れない…」

例えどれほど、強く深い悪意が襲いかかろうとも。

あの人の持つ闇に、打ち勝てる者がいるはずがないのだから。

「…信じて、俺に出来ることをするよ。ありがとう、フューニャ」

「…はい。ルヴィアさんの助けになったなら良かったです」

微笑みを浮かべるフューニャの頭に、俺はそっと手のひらを乗せた。