The previous night of the world revolution8~F.D.~

それにしても、フューニャの占い…か。

…占ってもらったら、更に憂鬱な状態になりそうで不安だが。

しかし、この先に何が待ち受けているのか、分かっているのといないのとじゃ、気の持ちようが違う。

…それに、もし悪い未来が待ってるんだとしたら、早めに知っておくことで、変えることも出来るかもしれないじゃないか。

よし。前向きに捉えよう。

「分かったよ。…頼めるか?」

「お安い御用です。少し待っててくださいね」

と言って、フューニャは占いの道具を取りに行った。

いつもなら、コップに水を入れて使ったり、何かの骨?を用いたりしているが…。

今日フューニャが持ってきたのは、タロットカードだった。

…なんか、珍しいな。

「フューニャ、タロット占いも出来るのか…」

「勿論です。それに、これは普通のタロットではありませんよ」

え?

「秘境の里で使われていた占い道具の一つです。私が自分で作りました」

ちょっぴり得意げに、胸を張って宣言するフューニャ。

マジ?フューニャの手作りカード?

「普通の紙じゃないんですよ。ルヴィアさんの髪の毛の束や爪の欠片、そして血と皮を混ぜて作っ、」

「…え?」

「…」

真顔でフューニャを見つめる俺に気づき、フューニャはしばし俺をじっと見つめ返し。

…そして、スッ…と視線を逸らした。

「…ルヴィアさんの髪の毛をほんの数本、ほんの数本混ぜて作りました」

「そ、そうか…」

そんな…「ほんの数本」を強調して…。

俺は、そっと自分の後頭部に触ってみた。

…もし毛束をもぎ取られたのであれば、一部薄くなってるんじゃないかと思って。

軽く触ってみたところ、まだ大丈夫そうだった。

…ホッ。

…ん?ホッとしてて良いのか…?

「そんな訳なので、占いの精度は抜群ですよ」

「そ、そうなのか…」

「さて、何を占いましょうか?」

…そうだな…。

「えぇっと…ここにいない人も占える、のか?」

「えぇ、可能ですよ」

「それじゃ、ルルシーさんと…ルレイアさんのことを占ってもらえないかな」

「分かりました。やってみましょう」

出来るんだ。凄い。

フューニャは、自家製タロットカードをシャッフルして、伏せたままテーブルに並べた。

「さぁ、ルヴィアさん。占いたい人のことを強くイメージしながら、これぞというカードを4枚、選んでください」

「わ、分かった…」

な、なんか本格的だな。

俺は、頭の中で強く、ルルシーさんとルレイアさんのことを考えながら。

何となく、目についたカードを4枚選んで、フューニャに渡した。

「こ、これで…」

「…分かりました。では、占ってきます」

と言ってフューニャは、カードを持って立ち上がった。

「少し一人にしてください。…決して覗いてはいけませんよ?」

「は、はい…」

「…」

フューニャは俺が選んだ4枚のカードを手に、そっと寝室へと消えていった。

…行っちゃった。

覗くなと言われたら、つい覗きたくなるのが人の性というものだが。

…見るのが恐ろしいので、大人しく待っていることにする。