The previous night of the world revolution8~F.D.~

食後。

「ふー、ごちそうさま…」

フューニャの美味しいうなぎ料理で、お腹いっぱいです。

「食後のお茶でも飲みますか?」

と、フューニャが聞いてきた。

「あぁ、ありがとう。でも、お茶なら俺が淹れるよ」

こんなに美味しい料理を作ってもらったのに、更にお茶まで淹れさせるなんて忍びない。

お茶くらいは俺が淹れる。

…しかし。

「いいえ、ルヴィアさんは駄目です」

「えっ」

「私が淹れますから、あなたは大人しく指を咥えて待っていてください」

「え、えぇ…?」

…何で?

そんなに信用ならないのか、俺は。そりゃフューニャに比べたら、俺は全然料理出来ないけど。

お茶すらまともに淹れられない駄目夫だと思われているのか。

さすがにそれは悔しい。

もう少し頼りにして欲しかった…と思いながら、切ない気持ちで待っていると。

「はい、お茶が入りましたよ」

フューニャが、熱いティーカップを持って戻ってきた。

あ、どうも…。

「ありがとうな、フューニャ…。何から何まで…」

「まったくです。せめて朝食の目玉焼きくらいは、自分で焼けるようになって欲しいものですね」

「うぐっ…。め、目玉焼きくらいは焼けるよ…。…多分…」

フューニャみたいに…黄身が半分とろとろの、絶妙な焼き加減の目玉焼きは作れないけどさ…。

やっぱり俺って情けない…と思いながら、俺はフューニャの淹れてくれたお茶に口をつけた。

…ん?

「…どうですか?」

「あれっ…。え…なんかこれ、美味しいな」

いや、フューニャの淹れてくれるお茶は、いつも美味しいけども。

緑茶でもなければ紅茶でもない、コーヒーでもない。

初めて飲んだ味だ。

「これ…何のお茶なんだ?」

「華弦お姉ちゃんにもらった、ハーブティーです。美味しいんですけど、淹れ方にちょっとコツがいるので、私が淹れました」

「あ…成程…」

それで、フューニャが自分で淹れるって言ったのか…納得。

へぇ、華弦お義姉さんからもらったハーブティー…。

さすが華弦お義姉さん。非常に気の利いたプレゼントをありがとうございます。

「このハーブティー、疲労回復の効果があるんだそうです」

と、フューニャが説明してくれた。

「疲労…回復?」

「はい」

…って、それ、もしかして。

「…ここ数日、ルヴィアさんがあんまり…元気がないように見えたので。疲れているのかと思って…」

「…!それじゃもしかして、今日うなぎフルコースを作ってくれたのも…」

「…別に私は、ルヴィアさんに元気になって欲しいなんて思ってません」

顔を赤らめて、ふいっ、とそっぽを向くフューニャ。

「…思ってませんからね」

「…ふゅ…フューニャ…」

…なんて可愛いんだ。

「フューニャぁぁぁ…」

我ながら、最高になっさけない声で。

感激のあまり、可愛いフューニャに抱きつくのであった。