The previous night of the world revolution8~F.D.~

「さてと…ルヴィアさん。先にお風呂にしますか、それとも食事にしますか、それとも私…と、聞きたいところですが」

「えっ」

フューニャが良いなぁ、って言おうと思ったのに。

言わせてもらえなかった。

「丁度今、お魚が焼き立てなので、美味しいうちに食べてください」

「あ、そ、そうなんだ…」

そういや、さっきから玄関まで良い匂いがしてるなー、と思ってたけど…。

「さぁどうぞ。今日は奮発して、うなぎフルコースです」

「えっ、本当に?」

フューニャに連れられて、ダイニングに向かうと。

ほかほかと湯気を立てる、数々のうなぎ料理が並んでいた。

炊きたてご飯の上に、たっぷりの甘辛いタレをかけたうなぎの蒲焼き。

卵焼きにうなぎを混ぜた、大根おろし添えのう巻き。

きゅうりとうなぎと酢の物、うざく。などの定番メニューから。

うなぎと野菜の炒めもの、うなぎチャンプルー、うなぎの洋風ソテーなど。

スープに、うなぎの肝吸いまでついている。

凄い。本当にうなぎフルコースだ。

うなぎなんて、蒲焼きしか知らなかった。

フューニャに会うまでは、うなぎと言えば、土用の丑の日にスーパーの惣菜コーナーで買ったうな丼を食べる…のは、お高くて勿体ないから。

穴子の蒲焼きで妥協して、うな丼を食べた気になって満足しているのが関の山だった。

それがフューニャの手にかかれば、ここまで多彩に姿を変えるとは…。

近頃は俺も料理を頑張っている…つもりだったけど、まだまだフューニャには敵わない。

「さぁ、どうぞ。温かいうちに食べてください」

「あ、ありがとう…」

正直なところ、ここ数日あまり食欲がなかったのだが…。

うなぎとなると特別感があって、食欲が湧いてきた。

「いただきます」

「はい、どうぞ」

フューニャ特製のうなぎ料理の数々は、そりゃもう美味しかった。

なんか、元気が出たような気がするよ。